
今回は、こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- 今の家賃を下げる交渉術
- 賃貸を安くする方法2つの紹介
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、以前に住んでいた場所で家賃交渉に成功し2000円/月安くして頂いた経験があります。
今回はそんな僕の経験をもとに、値下げの交渉術、交渉のタイミングついて詳しく解説していきます。

毎月の家賃を安くする値下げ交渉術|実証済み【手順解説有り】
ここからは次の5つの内容について解説します。
解説内容5つ
- そもそもなぜ家賃の値下げ交渉は可能なのか
- 家賃の値下げ交渉にあたっての準備
- 家賃を比較する11のチェックポイント
- 値下げ交渉を行うタイミングについて
- 値下げ交渉時に注意すべきこと
それではまず、そもそもなぜ家賃の値下げ交渉は可能なのかについて解説していきます。
【家賃を安くする】そもそもなぜ家賃の値下げ交渉は可能なの?
家賃を値下げ交渉できる理由は1つです。
価格より価値が低いから。
「価格」は最終的にはオーナー側が判断しますが、その価格=「価値」とは限りません。
例えば、「賃貸の価値」は、次のような複数の要因で下がったり上がったりもします。
- 築年数
- 地域周辺の価格相場の変動 等々
もちろん住んでいれば築年数は古くなってきますし、周りの価格相場が落ちてくるなんてこともあります。
そもそも価値が下がっているのに、同じ値段で住み続けるのは勿体ないですよね。
これが家賃を値下げ交渉できる理由です。

次は値下げ交渉にあたっての準備について解説します。
家賃の値下げ交渉にあたっての準備
家賃の値下げ交渉を行う前には次の準備が必要です。
準備のポイント
- 客観的に比較して価値を見極める
- その客観的に比較した資料を値下げ交渉の材料とする
ただ家賃を下げてくださいと言っても、99.99%は不可能です。
なぜならオーナーはビジネスとして家賃価格を設定しているからです。
ですので値下げ交渉を成功させるには、オーナーにビジネス(損益)として値下げは必要だと判断してもらう必要があります。
といっても、正直イメージは湧かないですよね
そんな方は下記の例をご覧ください。
例)ビジネスとして値下げが必要だと判断してもらう方法
自分が住んでいる物件と条件がほぼ変わらないのに、2000円安い物件が近くあるとします。
この場合、あなたは2000円高く家賃を支払っていることになります。それなら引越しも一つの手ですよね。
それを提案してみます。
「安い部屋ないかなと調べたら、ほぼ条件は同じなのに2000円も安い部屋を見つけました。ほらこれ見て下さい!
こっちの方が安いから引越しも考えています。。。
でも正直手続きは面倒なので、こちらの家賃を同じ価格にしてもらえたら有難いです!」
すると、オーナー側としてはこう考えます。
- 安定して家賃収入を得たいから、なるべくは引っ越してほしくない
- 確かにこの条件なら、うちの家賃が高いことになるな
- マイナス2000円か、ただ空き部屋が〇〇ヶ月続きそうだから。。。「YES」or「NO」
オーナーの判断基準は「ビジネスとして収益を安定して得ること」です。
ですので、そこを狙っていきましょう。
実際には交渉のタイミングなども重要となってきますが、その話は後ほど。
まずは賃貸を比較する方法から解説していきます。
家賃を比較するポイント解説
家賃と条件を比較をし、価値を見極めましょう。
僕が実際に比較した際の手順は次の2つです。
比較の手順2つ
- 住んでいる建物の現在の相場を調べる
- 周辺の家賃相場を調べる
また、比較には次のような賃貸サイトを使って調べます。
主要な賃貸サイト
※この3つはあくまで認知度が高く、部屋の掲載数の多いサイトです。使い慣れているサイトがありましたらそちらでもOKです。
それでは、実際の比較手順についてそれぞれ解説していきます。
ステップ①:住んでいる建物の現在の相場を調べる
数年住んでいると、建物全体の家賃が下がっている場合もあります。
その場合は、家賃の値下げ交渉をした方がいいですよね。
※ただ間取りや日当たり、階高などにより価格を変えている場合も考えられます。ですので、まずはよく見てみましょう。
また同時に「現在借りている賃貸の空き部屋は多いか」についても見ておきましょう。
空き部屋が多い場合、今は供給より需要が少ない状況だと想定できるので、交渉が成功する確率が高いと判断できます。

ステップ②:周辺の家賃相場を調べる
続いては11のチェックポイント(下記に記載)を参考にしながら、
「自分の借りている部屋」
「検索して出てくる部屋」
の2つを比較します。
そして、次のような物件を探します。
「同じ価格だけど、より好条件の部屋」
「同じ条件だけど、今の家賃より安い部屋」
例えば、それは次のような物件です。
- 他の条件はほとんど変わらないけど、価格が2000円安い物件
- 価格は変わらないし条件も似てるけど「自分の部屋は北向き、その部屋は南向きだ」という物件(この場合、北向きの部屋の家賃も調べる)
これらの部屋について調べてくと、現在あなたが住んでいる賃貸の価値が把握できます。
また、これらのデータは交渉材料になります。

でも、実際にはなかなか見つからないかも。僕が見つけられたのは2つ。
先ほど述べた比較する際の11のチェックポイントはこちらです。
補足説明も下にスクロールすると確認できます。
11のチェックポイント
- 築年数
- 間取り
- 面積
- 設備
- 開口面の向き
- 階高
- 建物構造
- 駅の表側か裏側か
- 駅までの距離
- 利用頻度の高い施設までの距離(コンビニ、スーパーなど)
- 契約体系(通常は普通賃借契約、まれに定期借家契約も)
補足説明
設備:
オートロック有無、共用エレベーター有無(個数も念頭に)、家具の有無、都市ガスかLPGガスか、など
開口面:
太陽は東→南→西に動くので、南向きの価値が一番高い。
(光が一番長い時間、そして良く入ってくるため)
順位は、1位が南向き、2位が東向き、3位が西向き、4位が北向き。
階高:
一般的には階高が高くなる方が価値も高い。
エレベーターが無い場合は、2階以上でも変わらないケースもある。
建物構造:
鉄筋コンクリート造は、木造や鉄骨より高くなる傾向にある。
駅の表側か裏側か:
主要な施設、公共設備の差、治安の差などにより価値が変動する。
今住んでいるところが駅の表側なら、同じ表側で比較した方が良いケースも多い。
契約体系:
契約には①普通賃借契約②定期借家契約の2種類ある。
ほとんどの契約体系は①の普通賃借契約。
そして、①の普通賃借契約は②の定期借家契約より家賃が高くなる。

続いては最後に、値下げ交渉を行うべきタイミングについて解説します。
値下げ交渉を行うべきタイミングについて
値下げ交渉のタイミングで重要となるは「需要と供給のバランス」です。
その「需要と供給のバランス」を決めるものは次の2つ。
- 「建物自体」の需要
- 「時期」による需要
ちょっと難しそうに聞こえますが、下記の具体例を見れば分かります。
▼具体例
①建物の需要は「現在借りている賃貸は、空き部屋が多いのか少ないのか」をチェックすることで分かります。
先ほど「比較ステップ①:住んでいる建物の現在の家賃を調べる」で、この点をチェックしてくださいと言ったのはこの為です。
②時期による需要は、一般的に引越しの少ない8月と12月が一番賃貸の需要が少ない時期と言われています。また反対に一番需要の高い時期(ピーク)は「1~3月」です。
※その他の時期はほぼ横ばい。(これらの理由が気になる方は下記記事を参照してください)
タイミングにおいて「需要と供給のバランス」がポイントとなる理由は、オーナー側の気持ちとして空き部屋を作りたくないからです。
例えば空き部屋が出来てしまった場合、オーナーは次のような「マイナス」が発生します。
空き部屋にかかる費用
- 空き部屋の分の収入減:早くて2か月、長い場合は6か月程度(修繕など)
- 仲介不動産業者への広告料(仲介手数料)
- 部屋の修繕費用
これらの結果、一度空き部屋が出るだけでオーナーは「少なくとも数十万単位のマイナス」となります。そして空き部屋が続くタイミングでは更にマイナスとなり、100万円以上かかる可能性もあります。
ですのでオーナーは基本的には退出してほしくないと考えていますし、さらに空き部屋が続くようなタイミングは「退出しないでくれ」となるわけです。
これらの理由から、値下げの交渉をする際には「需要と供給のバランス」を加味したタイミングで提案することが重要です。
続いて、提案の仕方について注意すべきことを解説します。
値下げ交渉時に注意すべきこと
値下げ交渉の際に注意すべきことは、1つです。
あくまで値下げ交渉は提案なので、脅したりしないようにしましょう。
これは実は重要なことです。
ここまではオーナーが冷静に判断してくれれば、場合によっては家賃を下げてくれる可能性が高い判断材料を用意してきました。
ですが、オーナーも人です。
そしてもちろん、お金を蓄えているケースも多いでしょう。
嫌だなと思われたらすぐに却下されてしまいます。
ここまで準備をされてきた方は、
- 納得がいかない
- 是が非でも家賃を下げてほしい
と思っちゃうかもですが、冷静に提案しなければダメですよ。

それでもダメなら、本当に引っ越してしまうのも有りですよ。
家賃を安くする方法2つ
家賃を下げるのは、値下げ交渉だけではないです。
家賃を安くする方法2つ
家賃を安くする方法は2つあります。
- 家賃の値下げ交渉
- 引っ越す
①は、これまで解説してきた現在の家賃を値下げ交渉をする方法です。
②は、家賃・初期費用が下がる賃貸サイトを活用して、引越しをするということです。
上記の2つには、それぞれ次のようなメリットとデメリットがあります。
家賃を安くする方法2つのメリット・デメリット
①の「家賃の値下げ交渉」を行うメリットとデメリットは下記のとおりです。
メリット2つ
- 引っ越すより、すぐに実践しやすい
- お金がかからない
デメリット2つ
- 比較する手間が必要
- 最終判断はオーナー側が行う
反対に、②の「引っ越し」を行うメリットとデメリットは下記のとおりです。
メリット2つ
- 確実に安くなる場所を選べる
- 生活環境から変えることができる
デメリット2つ
- 一定の初期費用が必要
- 時間がかかる
特に引越しの予定はないという方には、とりあえず値下げ交渉をおすすめします。
ですが、断られたのであれば引越しの検討も有りです。
引っ越しについては「こちらの記事【現在執筆中、しばらくお待ち願います】」を参考にしてみて下さい。
まとめ:毎月の家賃を安くする値下げ交渉術|実証済み【手順解説有り】
以上、ここまでが家賃を値下げするための値下げ交渉術の解説となります。
正直おそらく多くの人は、今すぐに実行するということは難しいかもしれません。
ですが、やってみれば僕のように家賃を安くできるチャンスは確実にありますよ。
是非、チャレンジしてみて下さい。