
今回はこんな悩みを解決します。
本記事を読めば、暮らしの質はそのまま、毎月の光熱費を少し下げることが可能となります。
本記事の内容
- 電力・ガス小売り自由化の仕組み(なぜ契約先を変えても安全なのか)
- 電力・ガス会社を切り替える手順と必要なもの
- まとめて比較できるサイト「エネチェンジ」について
- 【実際の画面で解説】「エネチェンジ」で申込みをするまでの手順4つ
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、副業としてブログを執筆していますが、本業では本記事に関するインフラ業を実際に担務しています。
今回はそんな僕が当ブログの信頼性を担保するため、一切忖度をせず公平に解説していきます。
▽なぜ契約先を変えるだけで光熱費が安くなるのか
電力・ガスの小売事業者はサービスのターゲット層を絞っている。
そのため、生活環境(家族構成、利用量、利用時間など)によって光熱費に差が生まれる。
楽して光熱費を安くしたい方はぜひ参考にしてください。
電力・ガス小売り自由化の仕組み【なぜ契約先を変えても安全なのか】
それではまず、電力・ガス小売り自由化の経緯と現状、仕組みについて解説していきます。
本章を読めば、「なぜ契約先を変えても安全にガスや電気を利用できるのか」について理解できます。
電力・ガス小売り自由化が始まった経緯と現状
電力・ガス小売り自由化が始まった経緯は、ざっくり下記のとおりです。
1.もともと電力やガスを販売する企業は、ライフラインを担保しなければならないという理由から、地域に根差した半独占状態で成り立っていた。
2.国から細かい監視を受けてはいたが、半独占状態で価格やサービスの競争は発生しない。
3.価格やサービスの競争を発生させるため、政府が対策に入る。
4.小売り自由化(価格・サービス競争激化)の時代に突入。
実際、家庭用で小売り自由化が始まったのは数年前ですね。
- 家庭での電力小売り自由化:2016年4月1日~
- 家庭でのガス小売り自由化:2017年4月1日~
そして現在、既に電力・ガス会社を切り替えている世帯の割合は下記の通りです。
- 新電力会社に切り替えている世帯の割合:19.0%
- 新ガス会社に切り替えている世帯の割合:15.8%
出典:電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について 2020年10月30日 資源エネルギー庁
電力・ガス小売り自由化の仕組み【契約先を変えても安全面は変わらない理由】
続いては契約先を変えても安全面は変わらない理由について、ガス小売り自由化の仕組みを例に解説します。
(電力・ガス事業ともに小売り自由化の仕組みは同じです。)
まずガスは「輸入」→「製造」→「利用場所へ供給」→「利用」という流れで、消費者が自由に使える状態になります。
そこで政府は小売り自由化に向けて、元の事業を以下の3つに分ける仕組み作りをしました。
3つの事業分類
- 製造事業:輸入からガスの製造、ガス自体の卸売りを行う
- 供給事業:製造場所~各家庭のガス機器にガスを運ぶ管を新設・保安管理を行う(ガス漏れなどの対応先)
- 小売り事業(この事業を自由化させた):ガスサービスの販売、ガス機器の販売を行う
例えば、今ガス会社を変更したいとしたときに契約する企業は「小売り事業者」となります。
そしてもし「ガス漏れが起きた」という時は、元のガス事業者である「供給事業者」が緊急に対応してくれます。逆にガス管の修理を「小売り事業者」が行った場合、それは違法。
これが小売り自由化の仕組みであり、契約先を変えても安全面は変わらない理由です。
ガスを例に解説しましたが、電気も同様の仕組みとなっています。
電力・ガス小売り自由化についてのより詳細なQ&Aは、下記の経済産業省のHPをご参照ください。
経済産業省HP Q&A集
続いては、契約先を他の電力・ガス会社に切り替える方法を解説していきます。
電力・ガス会社を切り換える手順と必要なもの
ここでは下記の順に「切り替えの手順」「切り替えに必要なもの」を解説していきます。
- 電力会社
- ガス会社
それではまず電力会社の切り替え手順から解説します。
電力会社を切り替える手順
電力会社を切り替える手順2つ
- 切り替え先の電力会社に申込みを行う
- スマートメーターへの交換
→契約先の変更完了
step
1切り換え先の電力会社に申込みを行う
切り換えの申込みは電話・WEB等で行うことが可能です。
その際、今利用している電力会社への解約手続きの電話は不要。なぜなら、切り換え先の電力会社が手続きを行うことができるからです。
混同されがちですが、引越しのタイミングでの申し込みは「切り替え」ではなく、「解約」+「新規契約」となります。ですので、引っ越しで申し込む際は「解約の連絡は必要」となります。
step
2スマートメーターへの交換
各世帯には電気の消費量を確認する「メーター」というものがあります。
そしてそのメーターは、下記の新旧2種類のメーターに分類されます。
- 古いダイアル式:「アナログメーター」
- 新しい液晶画面式:「スマートメーター」
電気では現在「スマートメーター」への交換が進められているので、もしご家庭のメーターがダイアル式で回転している「アナログメーター」だった場合は交換する必要が出てきます(無料)。
メーター交換は通常立ち合い不要ですが、オートロック付きのマンション等では開錠あるいは立会いが必要なケースもあります。
一般的な目安として電力会社が切り替わるまでの期間は、スマートメーターの交換が不要であれば4日程度。
スマートメーターの交換が必要な場合は2週間程度とされています。
電力会社の切り換え時に必要なもの
申し込み時に必要となるものは「検針票」「請求書(契約明細)」です。
(もしウェブサービス等で閲覧している方などは、そのページを保存しておくとOKです。)
「検針票」「請求書(契約明細)」が必要となる理由は、下記2つの番号が記載されているからです。
- 現在の電力会社のお客様番号
- 供給地点特定番号
この番号は、申し込み時に必ず確認される番号となるので前もって準備しておくといいです。
続いては、ガス会社を切り替える方法について解説します。
ガス会社を切り替える手順
ガス会社の切り替えは、電力会社よりも単純です。
ガス会社を切り替える手順1つ
- 切り替え先のガス会社に申込みを行う。
→契約先の変更完了
step
1切り換え先のガス会社に申込みを行う
電気の申込みと同様に、電話・WEB等で行うことが可能です。
その際、今利用している電力会社への解約手続きの電話も同様に不要です。
ガスはメーターの取り換えが必須ではないので、申込みさえすれば後は切り替わるのを待つだけとなります。
※申込みの後日、新規契約先から切り替え日の連絡(あるいは封筒での通知)が来ます。
ガス会社の切り替え時に必要なもの
ガス会社切り替え時に必要となるものは、電力会社と同じく「検針票」「請求書(契約明細)」です。
(もしウェブサービス等で閲覧している方などはそのページ)
「検針票」「請求書(契約明細)」が必要となる理由は、下記2つの番号が記載されているからです。
- 現在の電力会社のお客様番号
- 供給地点特定番号
この番号は、申し込み時に必ず確認される番号となります。
上記の番号はガス会社によって桁数や、記載場所が変わってきます。
どこに記載されているか判断つかない場合は、Google検索などで「〇〇ガス お客様番号」「〇〇ガス 供給地点特定番号」と検索してみましょう。

ここまで解説してきた通り、ガス・電気の切り替えは意外とあっさり終わりますよ。
次は電力・ガス会社を比較する方法について解説します。
電力・ガス会社の料金は比較サイトでまとめて比較【エネチェンジ】
電気・ガス代を見直すには料金比較サイトがおすすめ
電力・ガス会社の料金を比較する方法としては、次の2つがあります。
- 電気・ガス料金比較サイトでまとめて比較する
- 小売り事業者を調べて直接企業のHPから料金の比較を行う
ですがズバリ、①の料金比較サイトを利用しまとめてざっくり行う方法の方がおすすめです。
料金比較サイトの利用をおすすめする理由は2つあります。
- 電気・ガスは切り替え後の値下がり額が小さいため(多くて年間数千円ほど)、時間をかけて詳細を調べても効果が低い。
- 料金比較サイトは「プラスで限定特典(キャッシュバック)を得られる」ため、よりお得に切り替えることができる。
ですので、今回は電気代・ガス代の料金比較サイトを利用した切替手順を解説します。
おすすめの料金比較サイト「エネチェンジ」(経済産業省も奨励)
おすすめの料金比較サイトは「エネチェンジ」というサイトです。
こちらは経済産業省のHPでも紹介されているサイトなので、安心して利用することができです。
エネチェンジを使った電気・ガスの切替手順は次の4つです。
エネチェンジでの切替手順4つ
- 公式TOPページから料金比較ページへ進む
- 料金の比較条件を入力する(①電力のみ、②ガスのみ、③電力・ガスセット)
- シミュレーション結果を確認後、お申し込みページへ進む
- お申し込みページから申込を行う
ここからは実際の画面を用いながら、電気・ガスそれぞれの切替手順を解説していきます。
申込みを行うには、「検針票」「請求書(契約明細)」を準備をしておきましょう。
「エネチェンジ」で申込みをするまでの手順4つ【電気・ガス】
エネチェンジではガスと電気をセットで申し込むことも出来ますが、ほとんどのケースで電気・ガスそれぞれを単体で申し込む方ケースの方が安くなります。
ですので、今回は下記の順でそれぞれ単体で申し込む方法を解説しています。
- 電気
- ガス
注意:スマホでご覧になっている方
ここから解説する「エネチェンジ」で料金を比較する方法は、パソコン操作を想定しています。スマホ等でご覧の方は若干変わってきますので、こちらの記事を参考にしてください。
-
参考スマホから電気・ガス代金を比較し切り替える方法【エネチェンジ】
続きを見る
【電気】料金比較から申し込みまでの手順【エネチェンジPC版】
まずは電気のみの申し込みからです。
ステップ①:公式TOPページから料金比較ページへ進む
それではまず、エネチェンジ公式TOPページへ進みます。
そしてエネチェンジの公式TOPページへ進むと、次の画面が出てきます。
電力会社の切り替えを比較したい場合は、①から進んでいきます。
ステップ②:料金の比較条件を入力する
- 「電気の切り替え」にカーソルを合わせる
- 今のお住まいでの切り替えを選択し、クリックする
次に「電力シミュレーション:電力比較の条件を入力してください」というページへ進みます。
ここからは、それぞれの条件を入力していきます。
入力ポイント7つ
- 居住地域(郵便番号)の入力
- 世帯人数の確認
- 日中・夜間の在宅状況の入力
- 現在の電力会社を入力
- プラン名を入力:請求書に記載有り
- アンペア数を入力:請求書・ブレーカースイッチに記載有り
- ひと月の電気代を入力
ここまで入力が終わると「下記のオプションで、健診結果をお好みで調整することも出来ます。(任意)」というページが現れます▼
こちらは、お好みに合わせて利用すれば良いと思います。
ただ、電気代は生活環境の変化によって料金が変わりやすいので、
- 解約金/違約金がかからない
- 加入条件なし
の2つにチェックを入れて「切り替えやすい会社をあらかじめ選んでおく」といいですよ。
ここまで終われば、最後に「結果へ進む」をクリックします。
ステップ③:シミュレーション結果を確認後、お申し込みページへ進む
次はシミュレーションの結果を確認し、お申し込みページへと進んでいきます。
- 節約額の大きい順
- 電気代の安い順
- おすすめ順
とありますが、基本的には「①の節約額の大きい順」を参考にするといいです。
ここからは①②③がどのように違うのかについて解説していきます。
まず①の節約額の大きい順から見ていきましょう。
こちらは「電気代の減額分+エネチェンジの限定特典(キャッシュバックなど)」を基に順位がつけられています。
上記のエルピオでんきを例に見ていくと、下記の合計額が一番大きかったので1位としてトップに掲載されています。
- 電気代の減額分:年間3,529円
- エネチェンジの限定特典:キャッシュバックの23,000円がもらえる。(条件として10か月継続で契約されていた場合に限る)
次に、②の電気代の安い順を見ていきます。
こちらは「電気代の減額分のみ」の順位となっています。つまりは毎月のコストが安い順ということですね。
ただ年間の電気代は他と大きく差がないので、限定特典を得られる「①節約額の大きい順」の方がお得なケースが多いです。
最後に、③のおすすめ順を見てみます。
こちらは「電気代の減額分+エネチェンジの限定特典+サポート等のサービス」を基に、順位がつけられています。
サポート等のサービスは人によって要るものと要らないものが異なると思います。
ですので、あくまで参考程度に見ておくといいです。
これらの比較結果から乗り換え先を決められたら「お申し込みページへ」をクリックして進みます。
つづいて、次の画面の「切り替え申し込みフォーム」から申込を行っていきましょう。
ステップ④:切り替え申し込みフォームから申込を行う
まずはじめに、「検針票」をご準備ください。
「切り替え申し込みフォーム」の入力はほぼ個人情報のみの入力となるため、ここでの説明は割愛させていただきます。
ただ下記の2つについては検針票、請求書(契約明細)に記載があるので、その通りに入力しましょう。
- お客様番号
- 供給地点特定番号
上記の番号はガス会社によって桁数や、記載場所が変わってきます。
どこに記載されているか判断つかない場合は、Google検索などで「〇〇ガス お客様番号」「〇〇ガス 供給地点特定番号」と検索してみましょう。
また、最後にキャンペーンコードの入力欄がありますが、ここも基本的にはスルーで大丈夫です。キャンペーンコードは無しでも限定特典は得ることができます。
僕のようにキャンペーンコードがどうしても気になる方は、こちらの記事が参考にどうぞ。
情報の入力が終わり「同意の上、入力内容を確認する」をクリックしたら、電力会社切り替えの申し込みは終了です。
続いては、ガスの切り替え手順について解説していきます。
【ガス】料金比較から申し込みまでの手順【エネチェンジPC版】
ガスの申し込みは電気よりも簡単ですよ。
ステップ①:公式TOPページから料金比較ページへ進む
≫エネチェンジ公式TOPページへはこちら
エネチェンジの公式TOPページへ進む
エネチェンジの公式TOPページへ進むと、次の画面が出てきます。
ガス会社の切り替えを比較したい場合は、②から進んでいきます。
ステップ②:料金の比較条件を入力する
- 上記画面②「ガスの切り替え」にカーソルを合わせ、クリックする
次に「ガス料金を比較:条件を入力して診断する」というページへ進みます。
ここからは、次の3つの条件を入力していきます。
ガスの入力項目は3つのみ
- 居住地域
- ガス会社(居住地の一般的なガス会社が表示される)
- 月のガス代
条件の入力が終われば「この条件で節約額を見る」をクリックします。
ステップ③:シミュレーション結果を確認後、お申し込みページへ進む
画面は変わらず下にスクロールすると、シミュレーションの結果が確認できます。
ガスのシミュレーション結果は電気ほど複雑ではありません。
- 電気代の減額分
- 割引+エネチェンジ限定特典
を確認して、乗り換え先を決めましょう。
乗り換え先が決まったら「今すぐお申し込み」をクリックし、申込画面へ進みます。
つづいて、次の画面の「切り替え申し込みフォーム」から申込を行っていきましょう。
ステップ④:切り替え申し込みフォームから申込を行う
最後の申し込みフォームは基本的に個人情報のみの入力で終わります。
ただ下記の2つについては検針票、請求書(契約明細)に記載があるので、その通りに入力しましょう。
- お客様番号
- 供給地点特定番号
上記の番号は電力会社によって桁数や、記載場所が変わってきます。
どこに記載されているか判断つかない場合は、Google検索などで「〇〇会社 電気 お客様番号」「〇〇会社 電気 供給地点特定番号」と検索してみましょう。
入力が終われば確認を行い、申込みを完了させましょう。
ここまで電気・ガス切り替えの申し込みは終了です。
まとめ:【簡単】光熱費を安くするには契約先を切り替えよう【エネチェンジ】
今回は、光熱費を安くするために契約先を切り替える方法について解説してきました。
- 小売り自由化の仕組み(安全が変わらずに保障されている理由)
- 電気代・ガス代のおすすめ料金比較サイトは「エネチェンジ」
- エネチェンジを用いた電気・ガスの切り替え手順4つ
申込みまで完了してしまえば、数日あるいは遅くても2週間程度で切り替わります。
お疲れさまでした!やってしまえば結構簡単だったのでは無いでしょうか。
生活の質はそのまま、これまでと変わらず光熱費が下がるのは嬉しいですよね。
まだ電気・ガスの切り替えの申込みが終わってないという方は、今すぐやっておいた方がお得ですよ。